プロジェクト管理@開発手法¶
はじめに¶
本サイトにつきまして、以下をご認識のほど宜しくお願いいたします。
01. 見積もりに関する指標¶
指標名 | 説明 |
---|---|
開発規模 | 開発の作業サイズの程度を表す。 |
要員数 | 開発を完了するために必要な『人数』を表す。 |
工期 | 開発を完了するために必要な『期間』を表す。 |
工数 | 1人が1ヶ月働いた時の作業サイズを1 と定義した場合、開発を完了するために必要な『作業サイズ』を表す。 |
02. 見積もり手法¶
LOC法 (プログラムステップ法) :Lines Of Code¶
▼ LOC法とは¶
プログラムステップ法ともいう。
プログラム本数やコードの行数 (論理LOC、ステップ数) に基づいて、見積もりに関する指標を定量化する。
この時、『開発規模 (か) 』『工数 (こ) 』『生産性 (せ) 』の単位間の関係は、『みはじ』と同じになる。
▼ 開発規模の定量化¶
プログラム本数やコードの行数のこと。
(プログラム本数による開発規模)
= (プログラム本数)
(プログラム行数による開発規模)
= (kステップ行数)
▼ 工数の定量化¶
(人時による工数)
= (人数・時) = (人数 × 時間)
(人時による標準工数)
= (プログラム一本当たりの人数・時) = (人数・時/本)
一期開発 | 外部設計 | 内部設計 | 開発 | 結合テスト | 総合テスト |
---|---|---|---|---|---|
工数 | 42 (時間) | 70 | 140 | 52.5 | 42.0 |
配分月数 | 3 (ヶ月) | 3 | 5 | 2 | 3 |
A社動員数 | 12 (人) | 20 | 0 | 12 | 12 |
B社動員数 | 2 (人) | 4 | 28 | 15 | 2 |
▼ 生産性の定量化¶
(プログラム本数の生産性)
= (プログラム本数/人時)
= (プログラム本数による開発規模) ÷ (工数)
(kステップ行数の生産性)
= (kステップ行数/人時)
= (kステップ行数による開発規模) ÷ (工数)
▼ 進捗率の定量化¶
アローダイアグラム¶
▼ プロジェクトに必要な日数¶
全体的な工程に必要な日数は、所要日数が最も多い経路に影響される。
この経路を、クリティカルパスという。
▼ 最早結合点時刻¶
全体的な工程の中で、任意の結合点に取り掛かるために必要な最少日数のこと。
クリティカルパスに影響されるので注意。
▼ 最遅結合点時刻¶
全体的な工程の中で、任意の結合点に取り掛かるために必要な最多日数のこと。
プランニングポーカー¶
チーム内で各タスクを相対的に見積もる方法のこと。
03. 作業の細分化¶
作業表¶
以下のような表を作成すると良い。
タスク | 優先度 | 見積もり |
---|---|---|
〇〇する | 高/中/低 | n |
タスク¶
▼ タスク¶
作業全体を細分化し、工数を定量化しやくする。
issueやEpic issueを1つのタスクとみなす。
▼ タスクの分割¶
見積コストが大きい場合 (目安は13
以上) はEpicとしてタスクを分割すると良い。
実装以外のタスク (調査、設計、ドキュメンテーションなど) もタスクとする。
単体テストは、タスクの見積りに含めるようにする。
優先度¶
▼ 優先度とは¶
機能として欲しい期待度のこと。
▼ 優先度の決め方¶
高、中、低の3段階でを決める。
ビジネス側と議論しながら決めると良い。
- 高:必ず実装する必要がある。
- 中:できる限り実装したい。ただし、後回しにできる。
- 低:なくてもよい。一番最後に後回しできる。