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Doctrine ORM@Symfony

はじめに

本サイトにつきまして、以下をご認識のほど宜しくお願いいたします。


01. Doctrine ORMとは

Symfonyに組み込まれているORM。

Data Mapperパターンで実装されている。


02. DoctrineによるCRUD

SQLの定義

createQueryBuilderメソッド

CRUD処理に必要なSQLを保持し、トランザクションによってSQLを実行する。

*実装例*

<?php

// QueryBuilderインスタンスを作成。
$queryBuilder = $this->createQueryBuilder();


読み出し

selectメソッド

QueryBuilderクラスにおけるselectメソッドに、値を設定する。

*実装例*

<?php

$queryBuilder
    ->select("id", "name")
    ->from("mst_users");


書き込み

insertメソッド

QueryBuilderクラスにおけるinsertメソッドに、値を設定する。

*実装例*

<?php

$queryBuilder
    ->insert("mst_users")

updateメソッド

QueryBuilderクラスにおけるupdateメソッドに、値を設定する。

*実装例*

<?php

$queryBuilder
    ->update("mst_users");

deleteメソッド

QueryBuilderクラスにおけるdeleteメソッドに、値を設定する。

*実装例*

<?php

$queryBuilder
    ->delete("mst_users");


実行

getConnectionメソッド、executeQueryメソッド、fetchAllメソッド

DBへの接続し、SQLの実行する。

DB接続に関わるgetConnectionメソッドを開始点として、返り値から繰り返しメソッドを取得し、fetchAllメソッドで、テーブルのクエリ名をキーとした連想配列が返される。

*実装例*

<?php

// DBに接続。
$queryBuilder->getConnection()
    // SQLを実行し、レコードを読み出す。
    ->executeQuery($queryBuilder->getSQL(),
          $queryBuilder->getParameters()
    )->fetchAll();


読み出し系の操作

▼ プレースホルダー

プリペアードステートメントのSQL中にパラメーターを設定し、値をパラメーターに渡した上で、SQLとして発行する。

処理速度が速い。

また、パラメーターに誤ってSQLが渡されても、これを実行できなくなるため、SQLインジェクションの対策にもなる。

*実装例*

<?php

use Doctrine\DBAL\Connection;

class DogToyQuery
{
    // READ処理のSQLを定義するメソッド。
    public function read(Value $toyType): Array
    {
        // QueryBuilderインスタンスを作成。
        $queryBuilder = $this->createQueryBuilder();

        // プリペアードステートメントの定義
        $queryBuilder->select([
          "dog_toy.type AS dog_toy_type",
          "dog_toy.name AS dog_toy_name",
          "dog_toy.number AS number",
          "dog_toy.price AS dog_toy_price",
          "dog_toy.color_value AS color_value"
        ])

          // FROMを設定する。
          ->from("mst_dog_toy", "dog_toy")

          // WHEREを設定する。この時、値はプレースホルダーとしておく。
          ->where("dog_toy.type = :type")

          // プレースホルダーに値を設定する。ここでは、引数で渡す『$toyType』とする。
          ->setParameter("type", $toyType);

        // DBに接続。
        return $queryBuilder->getConnection()

          // SQLを実行し、レコードを読み出す。
          ->executeQuery($queryBuilder->getSQL(),
            $queryBuilder->getParameters()
          )->fetchAll();
    }
}

▼ データのキャッシュ

読み出し系で取得したデータをキャッシュできる。

<?php

use Doctrine\Common\Cache\FilesystemCache;
use Doctrine\DBAL\Cache\QueryCacheProfile;

class Foo
{
    public function find()
    {

        // QueryBuilderインスタンスを作成。
        $queryBuilder = $this->createQueryBuilder();

        // 何らかのSQLを定義
        $query = $queryBuilder->select()->from()

        // キャッシュがある場合、ArrayStatementオブジェクトを格納
        // キャッシュがない場合、ResultCacheStatementを格納
        $statement = $this->connection->executeQuery(
          $query->getSQL(),
          $query->getParameters(),
          $queryParameterTypes(),
          new QueryCacheProfile()
        );

        $result = $statement->fetchAll();
        $statement->closeCursor();
        return $result;
    }
}


書き込み系の操作

▼ トランザクション開始、コミット、ロールバック

コミットメント制御

RDBの処理用語に相当するbeginTransactionメソッド、commitメソッド、rollBackメソッドを使用して、RDBを操作する。

*実装例*

<?php

$conn = new Doctrine\DBAL\Connection

// トランザクションを開始する
$conn->beginTransaction();
try{
    // コミットを実行する
    $conn->commit();
} catch (\Exception $e) {

    // ロールバックを実行する
    $conn->rollBack();
    throw $e;
}