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AWS Systems Manager (新SSM) @AWSリソース

はじめに

本サイトにつきまして、以下をご認識のほど宜しくお願いいたします。


01. チェンジカレンダー

他のAWSリソース (例:SMオートメーション、EventBridgeなど) を定期的に実行するCronとして使用する。

定期的に実行するAWSリソースで、他のAWSリソース (EC2、RDS) の起動処理と停止処理を定義すれば、夜間だけ停止させられる。

チェンジカレンダー
⬇⬆︎︎
オートメーション、EventBridge (カレンダー取得処理、対象リソースの開始停止処理、を定義)
⬇⬆︎︎
EC2、RDS

sm-change-calender_scheduling


02. チェンジマネージャー

チェンジマネージャーとは

AWSリソースの設定変更に承認フローを設ける。

事前にランブックを作成する必要があり、IaCのように柔軟なプロビジョニングを実行するというより、決まりきったプロビジョニング (例:AWS上で稼働する負荷試験ツールの実行からレポート作成まで) を実行するのに向いている。

(1)

ランブックを作成する。AWSがあらかじめ用意してくれているものを使用もできる。

(2)

テンプレートを作成し、リクエストを作成する。

(3)

承認フローを通過する。これは、スキップするように設定もできる。

(4)

テンプレートを使用して、変更リクエストを作成する。

(5)

承認フローを通過する。これは、スキップできない。

(6)

変更リクエストに基づいて、AWSリソースを変更する処理が自動的に実行される。

これは、即時実行するこもスケジューリングもできる。


ランブック (ドキュメント)

AWSリソースを変更するためには『ランブック (ドキュメント) 』を事前に作成する必要がある。

ランブックでは、AWSリソースの変更箇所を定義する。

ランブックには、AWSがあらかじめ用意してくれるものとユーザー定義のものがある。

タイプ 説明 補足
Automationタイプ サーバー/コンテナ外でコマンドを実行する。内部的には、Python製のAWS Lambdaが使用されている (たぶん) 。
- https://docs.aws.amazon.com/systems-manager/latest/userguide/systems-manager-automation.html
EC2を起動し、状態がOKになるまで監視する手順を自動化した例: https://docs.aws.amazon.com/systems-manager/latest/userguide/automation-walk-document-builder.html
Commandタイプ サーバー/コンテナ内でコマンドを実行する。内部的には、Run Commandが使用されている。
- https://docs.aws.amazon.com/systems-manager/latest/userguide/sysman-ssm-docs.html#what-are-document-types
・EC2内で実行するlinuxコマンドを自動化した例: https://dev.classmethod.jp/articles/check-os-setting-ssm-doc-al2/
・EC2内で実行するawscliコマンドを自動化した例: https://dev.classmethod.jp/articles/autoscalling-terminating-log-upload/
Sessionタイプ


テンプレート

作業内容の鋳型こと。

ランブックを指定し、変更箇所に基づいた作業内容を定義する。

デフォルトではテンプレートの作成自体にも承認が必要になる。

ただし、指定した認可スコープを持つユーザーはテンプレートの承認をスキップするように設定できる。

変更リクエスト

鋳型に基づいた実際の作業のこと。

作業のたびにテンプレートを指定し、リクエストを提出する。

承認が必要になる。


03. パラメーターストア

パラメーターストアとは

変数やファイルをキーバリュー型で永続化する。

永続化されている間は暗号化されており、復号化した上で、変数やファイルとして対象のAWSリソースに出力する。

Kubernetesのシークレットの概念が取り入れられている。

パラメーターのタイプは全て『SecureString』とした方が良い。


変数の暗号化と復号化

KMSの暗号化キーを使用すると、パラメーターストアに永続化される変数を暗号化/復号化できる。

パラメーターストア上で変数は暗号化されており、EC2 (AWS ECSやAWS EKSのコンテナのホストを含む) で参照する時に復号化される。

セキュリティ上の理由で、本来はできないSecretのバージョン管理が、KMSで暗号化することにより、可能になる。

たとえ同じ文字列を暗号化する場合でも、その時のタイムスタンプなど様々な要素で暗号化されるため、毎回異なるハッシュ値に暗号化される。

parameter-store_kms


命名規則

SMパラメーター名は、『/<リソース名>/<変数名>』とするとわかりやすい。


04. セッションマネージャー

セッションマネージャーとは

EC2 (AWS ECSやAWS EKSのコンテナのホストを含む) に通信できるようにする。

SSH公開鍵認証とは異なり、Internet Gateway経由ではなく、ssmmessagesエンドポイント経由でインスタンスにリクエストを送信できる。

接続したいインスタンスにsystems-managerエージェントをインストールする必要がある。


AWSセッション

TLS、Sigv4、KMSを使用して暗号化された接続のこと。


同時AWSセッションの上限数

同時AWSセッションの上限数は2つまでである。

以下のようなエラーが出た時は、セッション途中のユーザーが他ににいるか、過去のセッションを完了できていない可能性がある。

セッションマネージャーで既存のセッションを完了できる。

# AWS ECS Execの場合
An error occurred (ClientException) when calling the ExecuteCommand operation: Unable to start new execute sessions because the maximum session limit of 2 has been reached.