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Jaeger@CNCF

はじめに

本サイトにつきまして、以下をご認識のほど宜しくお願いいたします。


01. Jaegerの仕組み

アーキテクチャ

Jaegerは、jaegerクライアントパッケージ (執筆時点2022/07/16で、otelクライアントパッケージの使用が推奨) 、jaegerエージェント、Jaeger Collector、ローカルストレージまたはリモートストレージ、jaegerクエリ、ダッシュボード (UI) 、といったコンポーネントから構成されている。

jaeger_architecture


jaegerクライアントパッケージ (非推奨)

執筆時点 (2022/07/16) で、otelクライアントパッケージを使用することが推奨である。

参考程度に、jaegerクライアントパッケージの仕組みを記載する。

アプリケーションにて、jaegerクライアントパッケージはスパンを作成し、加えてリクエストにコンテキスト (トレースID、スパンID、OpenTracingバゲージ) を付与する。

jaegerクライアントパッケージは、コンテナ内でデーモンとして常駐するjaegerエージェントにスパンを渡す。


jaegerエージェント

jaegerエージェントは、Pod内でサイドカーとして常駐し、アプリコンテナからスパンの受信をリッスンする。

もし、サービスメッシュツール (例:Istio、Linkerd) のサイドカープロキシメッシュとJaegerの両方を採用する場合、jaegerエージェントの代わりにサイドカーを使用することになるため、jaegerエージェントは不要になる。


Jaeger Collector

Jaeger Collectorは、プッシュ型でjaegerエージェントからコンテキストを収集し、ローカルストレージに保存する。

Jaegerのダッシュボードは、このローカルストレージからスパンを取得し、分散トレースとして可視化する。

もし、サービスメッシュツール (例:Istio、Linkerd) のサイドカープロキシメッシュとJaegerの両方を採用する場合、jaegerエージェントの代わりに、サイドカーがJaeger Collectorにスパンを送信する責務を持つ。


ローカルストレージまたはリモートストレージ

ローカルストレージまたはリモートストレージは、スパンを永続化する。

リモートストレージとして、Apache Cassandra、Elasticsearch、などを使用できる。


ダッシュボード

ダッシュボードは、jaegerクエリを使用して、ストレージ内のコンテキストを分散トレースとして可視化する。